以下では構造推定のオンライン教材をまとめる。
構造推定やりたいんだけど、勉強の始め方が分からない、という言い訳はそろそろできなくなってしまいました。少なくとも、Ph.D. IO topic courseの一年分(3h*12weeks*2semesters)ぐらいのビデオレクチャーは出そろってきました。
AEAのContinuing EducationでSteveとPhilのIOのチュートリアルが見れる。需要推定、オークション、静学競争、動学競争をカバー。これに伊神さんのパートを加えたらYaleのIOの授業がオンラインで受けれることに。https://t.co/fsV4zoQeLH
— Kosuke Uetake (@Chanman_ECON) January 24, 2021
Yale(Berry, Haile)のIOはこっちで、
https://www.aeaweb.org/conference/cont-ed/2021-webcasts
Harvard, Northwestern (U Penn), Austin(Pakes, Nevo, Ackerberg)のIOはこっち。上にはない生産関数の話もAckerbergがしている。
https://www.aeaweb.org/conference/cont-ed/2017-webcasts
しかも、Nevoは21年冬に出る予定のIOハンドブックの需要推定のパートのレクチャーもしている。
あとメインの手法どころでウェブレクチャーがないものは、マッチングとネットワーク形成ぐらいでしょうか。
このあたりの手法の概観図は頭に入っていて、実装もそれなりにしてみたあとに、制度知識とデータセットの塩梅で使える(使いたい)手法を掘り下げていく、ハンドブックIO最新版とハンドブックEcon of Marketingを読む、というのが基本でしょうか。
ハンドブックIOって2021版はほぼ構造推定の教科書みたいな感じで、理論は2007版からの進展は入れないって方針なのかしら(wpがでてるチャプター見ると、比重が理論1:実証9ぐらい違う気がする。まあ2007版の比重は理論8:実証2ぐらいだったけども。
— にるそん (@ohtanilson) September 8, 2021
学部生向けにかみ砕いた構造推定のエッセンスは以下のような形が取れるようである。
今日が締め切りだつたこの宿題、提出後も食いついてくる珍しい学生さんがいて「reduced-formの定義って結局何なんですか?」「カルテルが存続した場合の供給の反実仮想をあえてreduced-formでやるならどんな関数形?」経済コンサルで今夏インターンするらしいので最適な準備になったかも https://t.co/yNQXapfG2P
— 伊神満 (@MitsuruIgami_JP) April 17, 2020
構造推定の論文一本をケーススタディのディスカッションとフォーマルな議論のレクチャーそれぞれ一回ずつの講義に分割するやつ、これまでのところうまくいっている気がする。構造推定の論文の各要素を細かく解説していくと本一冊分、授業何回分かになるというのは、伊神さんの本から学んだことである。
— Kohei Kawaguchi (@mixingale) October 8, 2021
日本語でどうしても学びたいならば、経済セミナー一択。
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